年中行事

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年中行事

道元禅師の教え

仏道に入り仏法の為に諸事を行じてかわりに所得あらんと思ふべからず。
内外の諸教に皆無所得なれとのみ勧むるなり。

何ごとかを求め、努力して成就させることは一般に推奨されますが、ときに疲れていないか。いま、ここにしか存在しないいのちに充足するには「求めない」ことが大切である。仏教と一般社会のいのちの理解は正反対。仏教の存在理由はそこにある。『随聞記』より

興聖寺 年間行事のご紹介

1月

1月初旬
大般若祈祷会(だいはんにゃ きとうえ)
  • 大般若祈祷会
  • 大般若祈祷会
  • 大般若祈祷会
  • 大般若祈祷会
  • 大般若祈祷会
  • 大般若祈祷会

「大般若経(摩訶般若波羅蜜多経)」の経文を転読し、その功徳をもって世界の平和や家内安全など、一年間の平安をお祈りする法要です。「大般若波羅蜜多経」は中国唐代の僧で、物語の「西遊記」にも三蔵法師として名前が登場する玄奘が大乗仏教の基礎的な教義が書かれた「般若経典」を集大成した経典です。

2月

2月1日~14日
涅槃会略諷経(ねはんえ りゃくふぎん)
2月上旬
涅槃会摂心(ねはんえせっしん)
2月15日
涅槃会(ねはんえ)
涅槃会

涅槃会は、お釈様のご命日である2月15日に合わせ涅槃図を掛けてお釈迦様の徳を追慕する法要です。禅宗の伝統に則り、香華灯明、蜜湯、菓子、お茶、お膳、嚫金をお供えし楞厳咒を唱えて、80歳で入滅されたお釈迦様のご供養をいたします。2月には涅槃図に基いてお釈迦様の教えを解説する「絵解き」も複数日程にて開催いたします。

2月最初の午の日
初午諷経(はつうまふぎん)

初午諷経とは2月最初の午の日、「初午(はつうま)」に行われる、興聖寺の守り神(鎮守)稲荷大明神を祀る法要です。稲荷明神は開山道元禅師が最初に興聖寺を開かれた伏見区深草のすぐ近くにお祀りされており、道元禅師の伝記には、宋で行脚の途次、腹痛に苦しまれたところ稲荷明神の化身により助けられた逸話が記されており、興聖寺では本堂の後ろに伏見より御分霊いただいた福岡稲荷大明神の祠がございます。

3月

3月下旬
春彼岸法要

4月

4月8日
降誕会(ごうたんえ)
降誕会

降誕会は仏教の創始者であり、たくさんの仏様の中で唯一実在した仏様であるお釈迦様のお生まれになった日をお祝いする行事です。お生まれになってからすぐに七歩歩まれ「天上天下唯我独尊」と仰った時に、空からは産湯として甘露の雨が降り注いだとされることから、そのお姿の誕生仏をお祀りして、甘茶をかけて祝福をいたします。

5月

5月上旬
新緑・春の特別拝観
5月13日
楞厳会啓建(りょうごんえ けいけん)
楞厳会啓建

5月に行われる夏安居の無事を祈る法要である楞厳会啓建は、動植物が生育する雨季に、それを傷つけないよう僧たちが行脚をやめて一か所に集住して修行する雨安居(うあんご)・夏安居(げあんご)とも呼ばれる法要で、お釈迦様の時代から行われてまいりました。雨安居は5月15日から90日間行われ、それに先立って雨安居の安全を祈願する楞厳会が行われます。この日より、毎朝の朝課の前に楞厳咒をお唱えします。

8月

8月13日
楞厳会満散(りょうごんえまんさん)
8月16日
盂蘭盆会法要(うらぼんえほうよう)

盂蘭盆は餓鬼道に堕ちた亡母への供養の伝説に由来するとも説かれる仏教行事で、一般的にはお盆にあたるものです。盂蘭盆会法要は、無縁仏や三界万霊(この世に存在するあらゆる精霊)に施しをするとともに、先祖代々の供養をするお盆の法要として、興聖寺では毎年8月16日に行われています。

9月

9月26~28日
開山忌(かいさんき)
  • 開山忌
  • 開山忌
  • 開山忌

毎年9月26、27、28日は、興聖寺開山・日本曹洞宗初祖・道元禅師さまのご命日の法要である「開山忌」が行われます。興聖寺では、江戸時代初期、現在の地に興聖寺を再興した、中興・萬安英種(ばんなんえいじゅ)大和尚さまの中興忌と歴代住職の報恩のご法要も併せて行います。開山忌では、鼓鈸三通、引磬、太鼓、鈸など、時や動きを知らせる多くの鳴らしものが使われ、荘厳な音が響く中、中興・歴代と御開山の位牌を老梅庵(開山堂)から法堂にお迎えいたします。

9月下旬
春彼岸法要

10月

10月第一日曜日
茶祭り 茶筅供養(ちゃせんくよう)
  • 茶祭り 茶筅供養
  • 茶祭り 茶筅供養
  • 茶祭り 茶筅供養

宇治茶まつりは、初めてお茶を中国から日本に伝えた栄西禅師(ようさいぜんじ)、宇治に茶園を開いた明恵上人(みょうえしょうにん)、そして茶道の始祖千利休の3人の霊をお祀りするのに併せて、茶の史跡保存と宇治茶の振興を祈願しています。宇治茶まつりでは、「茶壷口切(ちゃつぼくちき)りの儀」の後、宇治市の特産であるお茶に感謝して、興聖寺山門前の茶筅塚にて使い古した茶筅の供養法要が営まれます。

10月5日
達磨忌(だるまき)
達磨忌

達磨大師はお釈迦様から数えて29代目のお祖師様にあたり、インドから中国に禅の教えを伝えられた方で禅宗の祖とされています。一般に知られる赤い「だるまさん」は達磨大師が9年間坐禅を続けられた故事にちなんだものです。曹洞宗寺院では本堂の西側の奥に達磨大師の像をお祀りし、10月5日には達磨様の遺徳を慕い、法要をお勤めします。達磨忌の前晩には逮夜、当日朝には献粥、昼には献供をお勤めします。

11月

11月中旬頃
紅葉・秋の特別拝観
  • 紅葉・秋の特別拝観
  • 紅葉・秋の特別拝観
  • 紅葉・秋の特別拝観

秋の紅葉の美しい頃、興聖寺では秋の特別拝観を実施いたします。期間中は、栞の形の拝観券(日中の拝観のみ)配布、ライトアップされた紅葉が美しい夜間拝観などを予定しております。また、開催期間中は特別御朱印もお授け致します。開催期間中は、様々な様々な行事を開催いたします。多くのご来山をお待ちしております。

12月

12日1日~5日
臘八攝心(ろうはつせっしん)
臘八攝心

お釈迦様が菩提樹の下で7日間ひたすら座禅を続けられて悟りを完成されたことから、それを追体験するべく行われるのが臘八攝心と呼ばれる座禅の修行です。興聖寺では紅葉の混雑を避けた日程で摂心期間を設け、期間中は僧堂にて集中して座禅を行います。坐禅は、一般の方も一緒にお座りいただけます。参加を希望される方はお問合せいただければ詳細をご案内いたします。

12月8日
成道会(じょうどうえ)
成道会

成道会はお釈迦様の成道(悟りを開かれた事)を記念して行われる法要です。29歳で出家されたお釈迦様は、6年間の苦行の末、35歳の時に菩提樹の下で、坐禅修行の8日目となる12月8日の暁の明星をご覧になって、悟りを開いかれたと伝えられております。興聖寺では紅葉の混雑を避けた日程で臘八攝心の期間を設け、続いて成道会の法要を営みます。

曹洞宗仏徳山 興聖寺